ボコッ

私があれこれ考えてると、聞こえてくる効果音と叫び声。


前を見ると、那都が1人の男を殴ってその隣の男にも被害が出たみたい…。


「走るぞ!」


そう叫んで私の手を掴み走り出す那都。

てか走んの速すぎ!
ついて行くのが精一杯…。


「待てコラァ!」


後ろで聞こえる怒鳴り声や足音もだんだん聞こえなくなってきて、近くの公園に足を踏み入れた。


…は、いいけど、息切れが止まんない。


「悪ぃ。飛ばしすぎた。
大丈夫か?」


「大…っ丈夫。」