「大丈夫?悠生ちゃん。」


あれから何分か経って、やっと泣き止んだ私に里桜が声をかけてくれた。


「うん。ごめんね。」


「急に泣き出すからびっくりしたよ~!」


今度はさっきまで珍しくおとなしくしていた海が、話しかけてくれた。


「えへへっ。」


「那都もずっと悠生の方見て気にかけてたしね~?」


「あ?」


海の唐突な発言に若干切れる那都。


…そうだったんだ?
全然気づかなかった~。





……いやいや!
何私嬉しいとか思ってんの!?



…気にするなっ。
気にしたら敗けだ、私!←