プ リ ン ス

白ネクタイ集団が言い出した噂は瞬く間に校内に広がって行った。




さらに噂が尾ヒレをつけ、言葉では言えないことなども広まっている。




毎日学校で歩くたびに罵声を浴びる。




嫌がらせも続いて、何度用具を取り替えたか分からない。




女子共は抱いてくれると思っているのか、毎日のように媚びを売ってくる。




化け物のように塗りたくった化粧に、つけすぎな香水。




寄ってくる女達は派手な奴ら。




噂を信じ、抱いてもらう為に必死なその姿は醜い。




同じ女と思いたくない。




まぁ、住む世界も立場も違うけど。




たまに帰り道、誰かにつけられたりしたが、撒くことなんて容易い。




俺を甘く見すぎだ。




さすがに幼稚な嫌がらせも飽きてきた。




もっとこう……正面から来てくれないかなーって。




俺を退学まで追い込むなら、もっと楽しい事しないと……。










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