桜井の頭は大きなタンコブを作った。




またもや桜井が泣き言言ってるけど、無視。




桜井は石頭だから大丈夫。








食堂に着き、皆の視線を無視しながらトレイを持って並んだ。




ラーメンを食堂のおばさまからもらい席へ行こうとしたら




「おっとゴメンネー。」


ぶつかってきた人が、生きたカエルをぼちゃっとラーメンの中に入れてきた。




『……。』




カエル……。




ゲコゲコと俺を見ながら鳴くカエル。




俺はカエルを素手で掴み、入れてきた奴の頭に乗っけた。




「なっ!!」


『……似合うよ。』


俺はそう呟くと、ラーメンが乗ったトレイを持って桜井がいる席へ行った。




「遅いよー。何やってたんだ?」


『別に……。それより…』


「??」




俺は桜井の前にある親子丼と自分の前にあるラーメンを取り替えた。