まぁ簡単に落ちたらつまらないしね。




ゆっくりと……俺だけしか見えなくしてやるよ……。




藍は僅かに口角を上げた。






藍の計画は着々と進んでいた……。










ある空き教室にて…




「リーダー、2年に転校生が来ました。」


「……で?」




リーダーだと思われる男は黒革の椅子に座り、長い足を組んでいる。




その前に跪いている男は、調査報告をしている。




「まだ、決めてないようです。」


「そう……。」




リーダーはつまんなそうに頬杖し、窓の外を眺めている。




「噂では何処にも所属しないとか。」


「……。」


「どうしますか。」


「…フフフフ……ハハハハ……。」