『大丈夫。この辺りがどれくらい荒れてるか確認するだけ。』


「……分かった。」


要は渋々ながら頷いた。




「だけど……」


『?』


「学校とは違う格好で行けよ?」


『分かってる。』




そのつもりだ。




『格好は、要に任せる。』


「了解。」


要は頷くと、自分のと羽藍のカップを片付けた。






その間に俺は自室へ行き、着替える事にした。




クローゼットを開き、何を着るか考えた。




中には要が用意してくれた男物の服がズラッと並んでいる。




『顔を隠せる服が良いよね。』




ってことはフードか。




黒のフード付きパーカー
動きやすいカーゴパンツ




ラフな格好に、満月型にダイヤが端に一つ付いたネックレスを付けた。




リビングへ行き、要の所へ行った。