プ リ ン ス

はぁー…頼んじゃった物は仕方ない。




お母様、約束破りますね。




心の中でお母様に謝り、ラーメンを待った。






しばらくすると、湯気のたったラーメンというものが出てきた。




ラーメンって麺類の一つなんだ。




麺類はパスタしか食べたことがない。




はたして美味しいのだろうか……。




出てきた物をトレイに乗せ、桜井について行った。




なぜか桜井が会計を2人分済ませていた。




あとで払おう。






席を探してると周りがズザーッと端に寄り、「ここどうぞ!!」と言って席を空けてくれた。




なんだ、優しい人もいるんだ。




ただ羽藍のオーラに圧倒された周りが、つい端に寄ってしまっただけなんて知るよしもない。




俺達はテーブルにラーメンを置き、椅子に座った。




「いただきますッ」


『いただきます……。』


箸を持ち、桜井の見よう見真似でラーメンを啜る。




そして、レンゲでスープを飲んだ。