プ リ ン ス

『他は?』


「えッ、スルー!?」


『他は?』


「はい。すみません。だから睨まないでください。」




俺は無意識に桜井を睨みつけていたらしい。




本当に気付かなかった。




「他はなぁ〜カレーとかラーメンとかオムライスとか?」




ふーん。




カレーとオムライスなら食べた事あるけど……。




『ねぇ。』


「なに?」


『ラーメンってなに。』


「………………………は?」


桜井は俺の問い掛けに間を開けて首を傾げた。




「いやー、俺ってば耳悪いのかな。もう1回言ってくんない?」




なんだコイツ。




ちゃんと聞けよ。




『だから…ラーメンってなに。』


「オーマイガッ!!!!」


『……。』


言った瞬間に頭を抱えだした桜井。




どこか変なところがあったのだろうか?




別に無いと思うけど。