プ リ ン ス

「藍くんに合う女かどうか亜里沙が見定めるのッ」




見定めるって……お前何様だよ……。




はぁ……。
面倒なことになったな……。




とにかくすぐにこの場から離れたい俺は仕方なく「分かった…。」と呟いた。








自分の席にかけてある鞄から財布を探していると




「藍ーーッ」


ハイテンションの桜井に声をかけられた。




俺は溜め息をつき頭を抱えた。




なんだかコイツの声は頭に響いて痛い。




「食堂行こうぜ!!」


『……あぁ。』


俺が返事をすると、桜井は俺の腕を掴んで走りだした。




「早く行かねぇーと30食限定BIGチーズインハンバーグ定食が売り切れちまうッ」


桜井は俺の腕を引っ張りながら叫んだ。




そんなにチーズインハンバーグが食べたいのか……。




普通のハンバーグなら食べた事あるけど……。