プ リ ン ス

ゲームみたい……。




そんな低レベルな奴らのチームなんかに入るつもりは毛頭無い。




俺は立ち上がった。




『とにかく、俺はどこにも入るつもりは無いから。』




俺はそう言いながら屋上を後にした。






北棟屋上では




「おい。」


リーダーが皆に呟いた。




「黒龍の名にかけてあいつを仲間に入れる。」


黒龍は羽藍を諦めていなかった。




リーダーの美影はニヤリと口角を上げた。






――――…
――――――…




お昼休み、財布を取りに教室に戻った。




「「「「「キャーーーーーッ」」」」」




煩い。




教室に入る度これじゃあ、今後もつか分からない。




「ねぇねぇ〜」


俺は声をかけられた方を向いた。




ネクタイは赤




化粧濃い……。
まるでパンダだ。
唇がグロスでぶるぶる震えてる……。