プ リ ン ス

「お前…転校生か…?」


俺は奴の目を見据えて頷いた。




「名前は。」


『お前から名乗れ。』




コイツは礼儀も知らないのか?




「フッ……


3-C凜城美影(リンジョウ ミカゲ)。」




コイツは多分黒龍のリーダーだ。




直感的に思った。




『俺は2-F、宮内藍。』




コイツ、先輩か。
まぁ、そうかなとか思ったけど。




「藍……黒龍に入れ。」




……………………………。




『は?』




会話おかしくない?




名前聞いた後に黒龍に入れって命令されたし。




そんなのもちろん




『嫌。』


俺が呟いた言葉にその場にいた黒ネクタイ集団は眉間に皺を寄せた。




「どこに入るつもりだ。」


『どこも入るつもりは無い。』


そう言うと、リーダーらしき人以外目を見開いた。