プ リ ン ス

でもさ…それって自分勝手過ぎない?




大体俺にはそんなの関係ない。




『俺の勝手だろ?』


俺はそう言うとまた寝転がった。



「てめぇー…起きやがれッ」


俺の方に拳が飛んできた。




パシッ




すかさず、片手でそれを止めた。




あれ…デジャヴュ。




さっきも同じ事あったよね。




『なに。』


「チッ」


パンチをしてきた奴は舌打ちをし、後ろへ下がった。




「お前…。」

『……。』


中心にいる声を発した奴に目を向けた。




『……。』




黒髪にシルバーのメッシュ、切れ長な黒い瞳にスーッと通った鼻筋に甘いマスク。




身長は180cmくらい。
カッターシャツを第3ボタンまで開け、ドクロのネックレスをしている。




神秘的で魅惑的。




整った綺麗な容姿に一瞬見とれた。