プ リ ン ス













「―…いっ」


「おいっ」




パチッ




周りが煩く、眠りから覚めた。




重い瞼を開けると、黒のネクタイをした奴らが数人いた。




『なに。』


俺は目を擦りながら男達に問い掛けた。




「何故ココにお前がいる。」


数人いる中から1人、俺に声をかけてきた。




『眠かったから。』


俺は正直に言った。




「ここは黒龍の縄張りだ。今すぐ出てけ。」


『……。』




縄張り?




あー…そういえば調査書にそんな事書いてあったかも。




黒龍→北棟
白龍→西棟
紅龍→南棟
青龍→東棟




それぞれの屋上に縄張りがあるらしい。