プ リ ン ス

「なんで入んないの!?」


『めんどくさいから。』


「うーん、そっかぁ…。
でも噂を聞き付けたトップ4が多分勧誘に来ると思うよ?」


『噂?』


「おう。教室に入った時点で、各チームがトップや他のクラスに写メ付きのチェンメ送ってると思うから。」


『……。』




なんつー面倒なことを……。




しかもいつ写真撮ったんだよ。




まぁ、緑のネクタイしているのは俺だけだろうから、嫌でも目立つだろう。




「気が変わったらいつでも青龍に来てよ!!」


『一生無い。』


「そんな断言しなくても……。」


桜井はシクシクと泣きまねをした。




『ウザい。』


「ガーーン」


ついには教室の端っこでいじけだしてしまった。




私はハァっ溜め息をつき、頬杖をついた。






キーンコーンカーンコーン♪




授業が始まるチャイムが鳴った。




それなのに教室内は騒がしい。




皆自分の席に座らず適当に座り、男は雑誌やエロ本を開いていて、女は一生懸命に化粧をしている。




それ以上濃くしてどうすんの。