プ リ ン ス

2-Fについた。




教室内は耳を塞ぎたくなるくらい騒がしい。




「呼んだら入ってこい。」


『はい。』




荒谷は教室に入り、扉を閉めた。




「ギャハハハハハハッ」

「マジで!?」

「腹減った〜」

「表出ろやゴラァッ」




聖女と差があり過ぎる。




お嬢様学校では絶対聞かない言葉ばかり。




「テメーら静かにしやがれッッッ!!!!」




シーーーーーーン




静かになった……。
やっぱり副業でヤのつく職業でもしてるんじゃないの?




羽藍は扉の前で失礼な事を考えていた。




「今日は転校生がいる。入ってこい。」




俺は荒谷先生に呼ばれ、扉を開けた。




「「「「「キャーーーーーッ!!」」」」」




入った途端、耳が劈(ツンザ)かんばかりの歓声が湧いた。




教室にいる女子は皆立ち上がり、身体を乗り出している。




男子は目を見開き、ポカーンと口を開けている。




ネクタイの色がバラバラ……。




調査書通りだ。