『美味しい。』


「でしょ。」




要は今日も美味しく煎れられたからか自慢げだ。



「朝食は出来てるから顔と歯を磨いてきてね。」


『うん。』

私はベットから下り、身体をうーんと伸ばした。




私は自室から出て、洗面台で顔と歯を磨くと、自室へ戻った。




クローゼットを開け、かけてある制服を見た。




水色のカッターシャツに深緑に黒のラインのネクタイ、濃紺のジャケットとズボン




まぁ普通のデザイン。




サラシを巻いた上に黒のTシャツを着て、その上にカッターシャツを着た。




シャツは第2ボタンまで空け、ネクタイを緩く締めた。




シャツを肘まで腕まくりし、濃紺のズボンを腰パンにして履いた。




ベルトは私の好きなブランドの中で、シンプルでシャープなものをセレクト。




耳にシルバーピアスを付け、胸元にはクロスのネックレス。




洗面台で黒のカラコンを付ける。




変装しなくてはいけないから。