「羽藍終わったー」


『ありがとう。』


「今紅茶煎れるな。」


『うん。』


「ホット?アイス?」


『アイス。』


「りょーかい。」




要は紅茶を煎れて、椅子に腰掛けている私の前に、差し出した。




『ありがとう。』


私は一口飲んだ。




『美味しい…ジャワ?』


「当たり。」




マイルドで、喉にスーッと染み渡っていく。




私は紅茶の味を味わっていると、要の視線がテーブルの上にあるパンフレットに向いた。




「見ていい?」


『どうぞ。』


要はペラペラッとパンフレットを読み、お父様が用意してくれた調査書を見た。