男言葉の練習もしてたし。




元々私は、お嬢様言葉じゃないから簡単だったけど。




『一応留学という形になっている。』


「…………そうなの。」


詩音は項垂れながら弱々しく呟いた。




「絶対遊びに行くから!!」


『ここからだと車で3時間かかるよ?』


「ヘリで行くから大丈夫!!」


『マンションだよ?』


「全然OK!!」


『はぁ……じゃあ土日に来なよ。』


「やったーーーーッ!!」


詩音は両手を上げ、クルクル回りだした。




周りのお嬢様方は詩音の声にまたビクッとし、後退りした。








放課後、生徒会にて皆に留学の事を伝え、仕事を終えてから帰宅した。






荷物は昨日全部マンションへ送った。




私は着替えを済ませ、要が来るのを待った。