「えぇぇぇぇぇぇぇぇ!!??」


『……。』




詩音の声が教室内に響き、遠めに見ていた生徒達が肩をビクッと震わせた。




「どういうこと!?」


詩音は私にこれでもかと顔を近づけ、目を見開いている。




『近い。』


「どういうこと!?」


聞いてないね。




『言った通りだよ。』




私は詩音に隣県にある龍牙学園に行く事を伝えた。




もちろん更正のことも。




「なんで羽藍が行かなきゃいけないのよ!!」


『教師で駄目なら生徒でって思ったんじゃないの?』


「……。」


『……。』


「いつ行くの?」


詩音は急に大人しくなり、チラッと私の顔を見た。




『明日。』


「は!?」




実は父から話を聞いてからもう6日が過ぎていた。




今まで準備を整えていたので、なかなか言うタイミングがつかめなかった。