聞こえてなくて良かったぁ~~。 「ん…? あれ、胡桃?」 安心してたら 黙って俺達の会話を 聞いてた隼人が 指で指して 俺に教えてきた。 どれ、どれ?? 指の先を見ると白地に 紫色の花が描かれてる 浴衣姿の女がこっちに むかって歩いている。 でも……… 目がかなり悪い俺は 遠くて顔までは 見えない…………。 でも……胡桃ぽいなぁ。 「胡桃ッッ~。 遅いよ~~。」 「ごめ~ん。 着るのに手間取っちゃったぁ。」 いつの間にか胡桃が 俺の前に来ていた。 //////ッッ!