「私、渉と旅行、すっごく楽しみ!」 「あぁ。」 「渉…一緒に楽しもうね?」 …――まぁ、瑞季が楽しいんならそれでぃぃんだけどな。 ふう… と静かに息を吐きながら瑞季の前髪を掻き上げると瑞季は気持ち良さそうに頬を綻ばす。 「渉…。」 「何だ?」 「好き…。」 そのままチュッと小さくリップ音をたてて俺に短いキスをしてきた瑞季。 そんな瑞季に優しく微笑んで 「俺も……好き。」 返事として俺もキスをした。