「ん?起きてたよ。つかさ!朱里の寝顔ってすげぇ可愛いな!」




「はぁ!?」




あたしはあからさまに眉間にシワを寄せた。




「なんでそんなこと知ってんのよ!!」




「いや〜知ってるも何も俺達、昨日あれだけ熱く抱き合ってたじゃん?見れて普通でしょ!」




か〜〜っ!!
コイツはこんなことばっか〜!!



「うるさい!黙ってなさいよ!」




あたしは健太に平手打ちをしようとした。




――パシッ!






なのに、その手は健太によってあっさりと止められてしまった。




「ふっ、今回は俺のほうが一枚上手だったみたいだな」




健太はフッと笑うと、あたしにキスを落としてきた。




「……っ…とにかく…早くシャワー浴びなきゃ…。今日、あたし警護付かなきゃだから…」




あたしは健太を押し返すと、ベッドから起き上がった。




「そういや俺もそうだ!朱里、ナイス!」




健太はTシャツを羽織ると、ベッドから出た。




あたしもそれを見て、ベッドの下に落ちている下着や服を拾い集め、身に付け始める。