自分が大変な時に雅樹達を心配するなんて…




潤はホントに良いお父さんだね。



「大丈夫だよ、元気。雅樹、潤にすごく会いたがってたよ!佐希や茉希も!」




「そっか…。早く…治さなきゃな……」




潤はそう言うと、再び眠りについた。




良かった…潤が目を覚ましてくれて。




そのあと、潤のご家族やうちの家族が来た。




みんなあたしに優しい言葉を描けてくれたりして、すごく嬉しかった。




「水樹ちゃん、よく耐えたわね。あなたはホントに凄いわ」




今来たばかりの愛里さんはあたしを見るなり、そう言った。




「え?凄いって?」




あたしは不思議に思い、聞いてみる。




「だって潤がこんなに危険な状態に陥っていても、潤を信じてたんだもの。あたしだったらくじけちゃうわよ(笑)」




愛里さんは苦笑いを溢した。




けど…




あたしだって強くなんかないよ。