めずらしいな、薫が電話してくるなんて。
あたしはそんなことを思いながらトイレを出て、電話に出た。
「はい、水樹」
『あ、水樹さん?俺ですけど、戸田さんが目を覚ましたんです!!』
――え?
あたしは持っているケータイを落としそうになった。
「ほ、んと…?」
『はい!ついさっき病院から連絡があって…容態も安定してるみたいです!!』
薫が嬉しそうに話す。
「良かった…良かった……」
あたしはケータイを耳に当てたまま、その場に座り込んでしまった。
『水樹さん、とにかく早く病院に行って下さい!警護に足りない人員は俺が入りますから』
薫……。
「ありがと…ほんと感謝するよ……」
あたしは安心しきった声を出した。
潤が目を覚ました。
その事実が嬉しすぎて、嬉しすぎて…

