あたしは一歩ずつ下がりながら、身構える。
ナイフの交わし方なんてSAT時代からかなり訓練してたし、実戦もあった。
「ほら、かかってきなよ」
あたしはわざと宮下を煽る。
「あ、あんたなんか死ねばいいのよっ!!」
宮下はキレたのか、包丁をあたしに向けながら走ってきた。
あたしは間一髪でよけ、後退る。
「次は外さないわ…」
宮下は悪魔のような笑みを浮かべ、あたしに近付く。
「死になさいっ!!」
宮下は勢い良く包丁を振り上げる。
あたしは宮下の包丁を持つ手をガシッと掴み、握られていた包丁を弾いた。
「なっ…!」
宮下はいきなりの展開に動揺している。
「ふっ、現役SPをなめないでよ」
あたしは床に落ちた包丁を遠くに蹴った。

