「潤!どうしたの…」
あたしは潤の体を揺すった。
けどまったく起きる様子はない。
……コイツ…薬盛ったんだ…。
ふざけんなよ…
あたしが黙ってると思っていい気になりやがって…。
ちょうどいい。
だったらここで決着つけてやろーじゃん。
「アンタいい加減にしなよ…黙ってりゃあ調子に乗りやがって…」
あたしは宮下を鋭く睨み付けた。
宮下は怯えたようにあたしを見る。
「なっ…何よ!あたしはあなたなんかよりも潤さんを愛してるのよ!?」
「いくら相手を愛してたって実らない恋だってあるんだよ。バカじゃないんだから、それくらい分かりなよ」
あたしは潤に寄り添いながら言い切った。
コイツ、許せない。
マジでサイテー…!!
「う、うるさいわね…黙りなさいよ…!!」
宮下はプルプルと震えながら、あたしを睨む。
「あんたさえいなければ…っ…潤さんはあたしのモノだったのに…!!」
宮下はあたしに背を向けると、キッチンに置いてあった包丁を手に取った。
そしてそれをあたしに向ける。
いきなり包丁かよ…。
危ないなぁ…
「あんたがいるから…あんたがいるから……!!」
宮下は呪文のようにそう呟きながら、あたしに近寄ってくる。

