仕事が終わったあと。




俺と朱里は心の内を分かち合い、俺のマンションまで来た。




彼女が愛しくて仕方がなかった。




俺にとって、彼女は誇りでもあるから。




「ん……健、太…」




「好きだ、朱里」




マンションの部屋に着き、力の限り彼女の華奢な体を抱き締める。




電気を付けることすら忘れて、抱き合う俺達。




朱里も俺の背中をぎゅっと握り、俺の胸に顔を埋めていた。




「朱里、キスしたい。させて?」




「えっ、あ……うん。」




俺の言葉に朱里は恥ずかしそうに微笑み、俺をゆっくりと見上げてきた。




そんな彼女が可愛くて、俺はそっと彼女の頬に手を当てた。




「んっ……」




最初は重なるだけのキス。




朱里の可愛い表情を確認し、ゆっくりと舌を差し込んだ。




「んっ……あ…」




さっきより色っぽい表情をし、甘い声を出す朱里。




ヤバイ。
我慢、できそうにない。




「ぁ、待って……ちゃんと、ベッドで…」




彼女の細く白い首筋に舌を這わせると、俺の背中を握り締めたまま、か細い声でそう言った。




ベッド、か…。




行ってる余裕、ないな……。




「ごめん。ソファでもいい?」




「えっ」




「ベッドまで我慢できない」




俺は彼女の体を横抱きにし、すぐ傍にあったソファに押し倒した。