「うわっ!女の子とか言わないでよ、キモい!」
「はぁぁ!?キモい!?ひでぇな、みず!」
水樹の言葉に思わず笑いそうになってしまう。
「健太、じゃあ後は頼んだわね。水樹、行きましょう」
「えーっ!うーん……じゃあ戻ってよ」
水樹はしぶしぶ立ち上がった。
きっと水樹は“女だから”とか、そういう類いの差別が大嫌いなんだろう。
まぁ、健太はそういう意味で言ってるんではないだろうけど。
「水樹っていつもカッコいいわよね」
「あははっ!カッコいいって」
ゲラゲラと笑う彼女。
ここに来る前は特殊部隊にいた水樹。
やっぱりこの男勝りな性格が、彼女の過去を頷かせる。
「朱里は健太にしかそんなこと言っちゃダメだよ!健太は朱里の彼氏なんだから」
「ふふっ…。もう、水樹ったら」
あたしは思わず微笑んでしまう。
その時、後ろから声を掛けられた。

