「確かに……価値観は人それぞれだけど…子供と仕事は別物だって俺も思う。きっともう佐々倉は覚悟が出来てるんだろうな」
「覚悟…?」
潤は静かに頷いた。
「朱里とこれから増える家族を守る覚悟だよ。佐々倉はああ見えて、中身はきっと想像できないくらいに強い男だ」
「健太…」
「朱里はきっと、まだ覚悟が足りないんだ。それは佐々倉がちゃんと支えてやらないといけない所だけどな」
そう……だよね。
健太が朱里を支えてあげなきゃいけないんだ。
「心配ねぇよ、水樹。あいつらならきっと上手くやっていく」
「うん…そう、だね…」
あたしの瞳からは、とめどなく涙が溢れていく。
「ったく、水樹はこういう時に弱いよな」
「……ッ…ヒック…」
あたしは彼の胸にしがみつき、涙を流した。

