「風邪引いちゃったみたいだよ。薬もらったから、ご飯食べさせて飲ませないと」




「そうか。なら俺がお粥でも作るから、水樹は休んでろよ。病院も水樹が連れていったんだし」




潤はポンポンとあたしの頭を撫でると、リビングに入っていった。




「パパ、喉乾いたぁ」




「ん?そうか。ちょっと待ってな?」




潤は雅樹を抱っこしたまま、冷蔵庫を開け、麦茶を出した。




「潤、茉希と佐希は…」




「あぁ、二人ならそこで遊んでるよ。」




潤は雅樹に麦茶を飲ませながら、ソファの方を指差した。




「茉希、佐希!」




ソファの上で遊んでいる二人の所に行くと、二人はパァッと顔を明るくした。




「「ママーッ!!」」




勢い余って、ソファから落ちそうになる二人。




あたしは咄嗟に拾い上げた。