「うん、扁桃腺は腫れてないね。お薬出しておくから、食後に必ず飲んでね」 「はい、ありがとうございます」 あたしはお礼を言い、雅樹を連れて診察室を出た。 「ママ、僕、泣かなかったよ!」 「偉いね、マサ!よし。ご褒美にジュース買ってあげよっか!」 「わーいっ!」 雅樹は嬉しそうにあたしに抱き着く。 良かった。 さっきよりは元気になったみたい。 「あれ、みず?」 ん? この声って……。 あたしはサッと振り向いた。