「もう……こんなんじゃ、あのオヤジにまたブツブツ言われるわ」
「ははっ。オヤジって」
再び運転し始める彼に、見とれてしまう。
長くて、綺麗な指。
スッと通った鼻筋。
透き通るような白い肌に、ぱっちりした二重瞼の瞳。
やっぱり、健太ってイケメンだわ…。
「朱里っ!」
「きゃっ!な、何よ」
あたしはびっくりして、肩を上げた。
「いや…家、ここであってるかなって」
「家?……あ。」
ふと見上げると、外には見慣れた一軒家。
何年ぶりだろう。
「えぇ、あってるわ」
「そっか、じゃあさっそく行こう。駐車場借りるよ?」
健太はウチの駐車場に車を止める。
どうしよう。
なんだかあたしの方が緊張してきた……。

