「擦っちゃダメだって。朱里の綺麗な瞳が腫れちゃうよ」 「やっ…もう、健太!運転…」 「赤信号だって。いいからほら」 「あっ…」 健太はグイッとあたしを引き寄せ、顔に彼の熱い吐息が掛かる。 「じっとして…」 「んっ…」 健太はあたしの濡れた瞳に口づけ、ちゅっとリップ音を立てた。 ゆっくり吸いとられていく涙。 熱くなる頬。 あたしはただ、彼の熱に酔いしれていた。