「ふふっ。俺さ、朱里の好きな飲み物知ってるよ?」
「あら、当ててみて?」
あたしはクスクスと笑う。
すると健太はコーヒーをカップに注ぎ、そこにミルクを入れた。
ん?
カフェオレ…?
「朱里さ、無理してブラックなんか飲まなくていいんだよ。」
「えっ?」
「俺の前では素のままの朱里でいてよ」
優しく額にキスをされて、頬が赤く染まる。
健太、どうして…。
確かに……ブラックコーヒーはあんまり得意じゃないけど……。
健太の前では、いつも大人っぽい女性でいなきゃいけないって思ってたりした。
でも……健太は受け入れてくれた。
気付いてくれていた……。

