「朱里、手。」 「えっ?」 「はぐれると悪いから」 そっと優しく握られた手。 ドキンと胸が高鳴る。 やだ、あたしったら…。 健太に完全に惑わされてる。 あたしは繋がれた手を見た。 あたしよりも一回りも二回りも大きな手。 スーツの下に隠れた体は、程よい筋肉質で。 背なんて、見上げる程高い。 確か、182cmあるって言ってたっけ。 「ん?朱里、どーした?」 「え?な、何でもないわっ////」 あたしはササッと顔を背けた。 なんだか今日の健太……いつもに増して、カッコいい……。