「そう。あなた、意外とイイコなのね」
「意外とは余計だろ!」
健太がケラケラと笑い出す。
「もーっ!やめなよ朱里、健太!まず自己紹介からしようよ」
あたしがそう薦めると、朱里は“そうね”と頷いた。
「あたしは月島朱里。よろしくね」
「俺は佐々倉健太!ちなみに朱里の彼氏ね!……ってぇ!何すんだ、朱里!!」
頭を叩かれた健太が朱里に反発する。
「ヒロくんに言う必要はないでしょう」
「いーだろ、別に。もしかしたらヒロの奴、朱里を俺から……」
「はいはい!健太そこまでね」
あたしは仲裁に入り、健太を止める。
「何だよ、みずっ!みずからもなんとか言えよ!」
「うるさい。お静かに!!」
あたしが言うと、健太はしょぼんと縮んだ。

