「潤っ!!」
あたしは潤に駆け寄った。
「水樹、大丈夫だったか?」
潤は犯人を片手で押さえ付けたまま、あたしの頭を撫でる。
「なんだよ、姉ちゃんの彼氏か?随分と凶暴じゃねぇか」
犯人は潤に捩じ伏せられたまま、あたしを見上げ、ニヤリと笑った。
「は?アンタさぁ…何考えてるワケ?一回死んどけ!」
あたしは犯人の背中に踵を入れた。
「ぐあっ!!」
バタッと顔を床につけた犯人。
ほんっとウザイ。
こういう奴!!
「水樹、容赦ないな」
潤はクスクスと笑いながら、あたしの体を抱き寄せた。
「あ、あの…。」
あたしは後ろから聞こえた弱々しい声に振り返った。
そこにいたのは…可愛らしい女の子。
あれ?
さっき脅迫されてた店員の子じゃ……
「大丈夫?あなた」
あたしがそう聞くと、ゆっくりと頷く。
「あ、ありがとう…ございました……助けて頂いて…」
ガタガタと震えながら、無理に作った笑顔で呟く彼女。
怖かったよね、あんな目に遭えば。

