「な、何?」
あたしは気になって、声がする方を見ようとした。
「水樹っ!ダメだ!!」
いきなり潤に抱き締められる。
え?……え!?
あたしは訳が分からず、彼の胸でモゾモゾと動く。
「オラァ!金出せ、金!!」
後ろから声がする。
ドスの効いた、男の声だ。
「じ、潤っ…」
「シッ。黙って。」
グッとあたしの頭を自分の胸に押し付ける潤。
まるで、あたしを守るかのように。
その時。
――バンバンッ!!
店内に耳をつんざくような、鋭い銃声が響いた。
嘘っ…。
アイツ、銃を持ってる!?
「潤、ヤバイよあの強盗!あたし達がなんとかしなきゃ……」
「水樹はここにいろ。俺が行く」
潤はあたしの手首をグッと握る。

