オフィスを出ると、あたしと樹里はエントランスに向かった。
桐島ちゃんと美姫とはここで待ち合わせにしてるんだけど…
「――水樹〜!」
後ろから聞こえた聞き慣れた声。
あたしはすぐに振り返った。
「美姫!桐島ちゃん!」
そこには肩を並べて歩く2人の姿。
やっぱりいつ見ても美男美女だ。
「ごめん、待った?」
「ううん、大丈夫だよ!あ、それとね。樹里もOKだって♪」
あたしはそう言いながら樹里を前に押した。
樹里は戸惑ったように俯く。
ふっ、なーんだ。
可愛いとこもあるんじゃん。
すると美姫がニコッと微笑んだ。
「樹里、SATのことで聞きたいことがあるのなら優輝に聞きなさい。優輝はSATの司令官なんだから」
美姫がそう言うと、桐島ちゃんは納得したように頷く。
「何でも聞いてくれよ。答えられる範囲内なら答えることは出来る」
桐島ちゃんにそう言われると、樹里は“はい”とだけ返事をした。
本当はSATに入りたいんだろうな。
けど…樹里はきっとまだ分かってない。
SATの大変さ、辛さ。
そして…SATの重荷を。

