「ヤバイね、樹里!競技射撃でもやってたの?」 あたしは銃をホルダーにしまった。 「いえ…あたし、元々はSATの入隊希望者だったので」 えっ…? 樹里が…SATの入隊希望者だった…? 「ね、ねぇ樹里…」 「もう行かないとですね。お先に」 樹里はスッと話しを逸らすように保管庫を出た。 「水樹、何か気になることあったの?」 朱里が心配そうに聞いてきた。 「ううん…。ただ…あの子、なんか引っ掛かるんだよねー…」 「……引っ掛かる?」 朱里は不思議そうに顔をしかめた。