「えっ、みず!腕怪我してんのに大丈夫なん!?」




「大丈夫も何も……あたししか朱里支えられる人、今いないじゃん。あたしはまだ意識はあるし」




あたしは部屋を出ながら言った。



「まぁそだな…。朱里は大丈夫なん?意識ないの…?」




健太は不安気な顔をする。




「大丈夫だよ。たぶん殴られて気を失ってるだけだと思うから」




「そっか…。とにかく病院連れていこう!」




「うん」




階段を降り、下に来た。




そこでは既にSAT隊員が突入を開始していた。




「すみません、犯人1人確保しました。あとはよろしくお願いします」




「はいっ!了解しました!!」




健太は緒方さんを駆けつけていた警官に受け渡した。