「そこまでだ!大人しくしろ……って、え!?係長!!?」




部屋に入ってきたのは健太だった。




銃を構えたまま、あたし達を凝視している。




「バカ!驚いてる暇あったらワッパ(手錠)掛けろ!!」




あたしは顔面蒼白の健太を怒鳴り付けた。




「えっ、あ!おうっ!!」




健太はハッとしたように腰からワッパを抜いた。




「……っ…そう簡単に…捕まってたまるか…!!」




緒方さんはいきなり立ち上がると、健太に襲い掛かる。




「健太っ!!」




あたしは咄嗟に助けに入ろうとした。




けど。




――ズキッ!!




「――…っ!」




撃たれた腕に激痛が走り、あたしはうずくまってしまった。