「あのさー、聞いてよ!今朝、万引き現場に居合わせちゃってさー」
「えぇっ!?万引き現場に!?」
朱里は驚いた様子であたしを見る。
「うん!マジびっくりだよねー!ほんっと困っちゃうよ!あーゆう連中は」
あたしはエレベーターのボタンを押しながら言った。
「最近の若い子は多いわよね。万引きとか」
「うん。万引きは犯罪だって言ってやったら顔、青くして逃げてったんだよ!?マジダサいし!」
「クスクス。水樹は頼もしいわねー」
朱里は笑いながら髪を整えた。
――チーン…
しばらくして警護課のある階に着いた。
あたしと朱里は降りると、警護第四係オフィスに向かった。

