あたしは携帯を握りしめた
まま、しばらくその場から
動けなかった。



……驚きと、嬉しさと。


そして同時に切なさも。



色んな感情が胸の中で
絵の具を合わせたみたいに
ゴチャ混ぜになって、
不思議な模様を作ってる。




……最初は《奴隷》なんて
言葉から始まったあたし
達の関係だったのに。



いつの間に玲斗は、こんな
温かい言葉をくれるように
なってたんだろう。


いつの間に玲斗は、そんな
ふうにあたしを見てくれて
たんだろう。


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