けど、あたしの体を知り
つくしてるアイツに濃密に
愛され続けると、途中から
はネジがとんだみたいに
どうでもよくなって……。



そうして結局あたしは、
アイツに狂っちゃうんだ。



「ふっ……かわいい。

その顔たまんないよ、陽菜(ヒナ)」



熱い息と共に耳元で
囁かれて、それだけでも
あたしの背中はビクンと
のけぞった。



(あぁ――もう、限界かも……)



「めちゃくちゃになっちゃえば?

オレしか知らない顔、見せてよ」


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