《完》DEVIL'S SWEET 〜天使の憂鬱〜

「細野さん。

奇遇ですね。
――今日はどうしたんですか?」



笑顔を浮かべて爽やかに
挨拶する。


一応俳優を名乗って数年だ。

少なからず動揺してても、
それを表に出すような
ことはない。



「夜の報道番組のコメン
テーターをね。

ハッキリ言って別に
やりたいわけでもないんだが」



「アハハ。

ご自身はそう思ってても
引っ張りダコでしょう」



冗談混じりに交わす
他愛ない会話。



こんなふうに向かい合って
話すのも、少し前までは
想像もしてなかったのに……。


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