《完》DEVIL'S SWEET 〜天使の憂鬱〜

『あなたはあの男の人の
息子なのよ。

すばらしいお芝居を作る、
天才って言われるほど
すごい人なの。

それを人に話すことは
できないけれど、でも、
覚えていて。

あなたは私の、一生の誇りよ』



テレビに映る彼を見ながら
そう何度もオレに話して
聞かせた母親。



オレは複雑だった。



母がそう言ってくれると
誇らしい気持ちになる。


でも彼は、愛人だった母を
冷たく捨てた男だ。




――別れた後に、妊娠に
気づいた。


_