☆☆☆☆☆



｢玲斗―――…！｣



開いたドアの向こうに
玲斗の姿を見たとたん、
もう、あたしはダメだった。



｢会いたかった………!!｣



この言葉をあたしから口に
したのは、たぶん初めて
かもしれない。



今までは、言いたくても
決して言ったことの
なかったセリフ。


――でももう、そんなのも
どうでもよかった。



……ずっとずっとずっと、
玲斗に会いたくて。



乾き切って干からびちゃい
そうなくらい、あたしの
全部が玲斗を求めてたんだから。


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