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向かったのは、細野さんの
事務所。



まさに脚本を書くのに
使ってるらしい書斎に、
あたしは一人だけで通された。



細野さんは自らあたしの
ためにコーヒーをいれて
くれながら、



「そんなに堅くならないでいい。

それとも……表情が暗く
見えるのは、別の理由かな?」



「あ……えっと………」



暗に玲斗とのことを言って
るんだってわかったから、
ギクッとして言葉に
詰まってしまう。


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