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悪夢みたいな世界が
始まったのを知ったのは、
まだ日も昇り切らない
早朝の、ベッドの中でだった。



サイドボードに置いてた
携帯が、アラーム時刻でも
ないはずなのにいきなり
鳴り出して……

もうろうとしたまま
ボタンを押したら、耳を
つんざくような声で一気に
眠りから引き出される。



『陽菜ちゃんっ!?

起きてるねっ!!?

起きてるけど、そこは
自分の家だろーねっ!!??』


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